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店舗付き住宅の買取相談は何から始める?流れや注意点をやさしく説明

不動産買取りに関する情報

代表 原山  昌之

筆者 代表 原山  昌之

不動産キャリア25年

飾らない明るさとフットワークの軽さで頑張ります。


店舗付き住宅の売却をお考えの方は、「店舗と住まい」が一体化した特有の事情に戸惑うことも多いのではないでしょうか。住宅としての利用だけでなく、店舗用途も含まれるため、一般的な住宅売却とは異なるポイントがいくつも存在します。今回は、店舗付き住宅の買取相談を検討されている方へ向けて、事前に知っておきたい基本や買取方法、注意点、契約から引き渡しまでの流れ、税制のメリットまで分かりやすく解説します。失敗しないための大切なポイントを押さえて、賢く次の一歩を踏み出しましょう。

店舗付き住宅の買取相談を始める前に知っておくべき基本

店舗付き住宅(店舗併用住宅)とは、一つの建物に「居住部分」と「店舗部分」が共存する物件を指します。例えば、戸建ての一階を店舗として、二階を自宅として利用しているケースが典型的です。こうした物件は構造や用途が特殊である一方、普通の住居とは異なる特性を持つため、売却や買取を検討する際には注意すべき点がいくつかあります。〈内容1〉

まず、住宅ローンが利用しづらい点があります。住宅ローンは「居住用」が前提のため、店舗部分が大きいと金融機関で住宅ローンが通らず、事業用ローンや自己資金による買主を探す必要になることがあります。これは買い手のハードルを高め、売却期間が長くなる原因にもなります。〈内容2〉

また、店舗付き住宅を「買い取ってほしい」と考える方にとって、まず検討すべきポイントは以下の通りです。

検討すべきポイント内容の概要
居住部分と店舗部分の割合買取価格や税制特例(居住部分のみ適用可能な控除など)の計算基準になります。
住宅ローンの適用可否居住部分の割合が50%以上であれば、住宅ローンが利用できる可能性があります。
買い手のニーズ自営目的の個人事業主や貸店舗として活用したい投資家など、ターゲットを絞って考える必要があります。
以上を踏まえて、買取相談を始める前に「自宅として使っていた部分がどの程度あるか」「金融機関対応の見通し」「対象となる買い手層」といった視点で整理しておくことが効果的です。〈内容3〉

(店舗付き住宅を買取してもらう際の方法と選択肢)

店舗付き住宅(店舗併用住宅)を売却する際は、いくつかの方法が考えられます。それぞれの特徴を整理し、ご自身の状況に応じた選び方をご紹介します。

以下の表は、代表的な売却方法とその特徴をまとめたものです。

方法 主なメリット 主な注意点
不動産会社による買取 売却期間が短く、早期の現金化が可能(2週間~3か月程度) 売却価格は仲介より低め(目安として約7〜8割)になる傾向
「居抜き」で売る 店舗設備や什器を残すことで、買い手の初期費用を抑えられる 買い手が店舗として使いたい人に限られるため需要が限定的
古家付き土地として売る 土地としての需要を狙えるため、幅広い層にアピールしやすい 建物が古い場合、解体費を含めて値引き交渉されることが多い

「不動産会社による買取」は、仲介による売却活動を行わずに直接業者に売り渡す方法です。売却までのスピードが速く、広告や内覧対応の負担が軽減される点が魅力ですが、一般的に仲介売却に比べて売却価格が2〜3割程度低くなることが多いとされています。

「居抜きで売る」とは、店舗の内装や什器をそのまま残して引き渡す方法で、店舗を継続的に利用したい買い手にとって初期費用が抑えられる大きな利点があります。ただし、買い手の層が自営業者や飲食店などに限られ、需要自体が限定される点にご注意ください。

「古家付き土地として売る」方法は、建物の価値をほとんど評価せず、土地としての価格を重視して売却するスタイルです。土地としての需要が高いエリアでは、不動産を活用したい広範な買い手層へ訴求できます。ただし、建物の老朽化などにより、解体費用分の価格交渉が生じやすい点に注意が必要です。

最後に、どの方法を選ぶべきかの判断基準としては、以下のような状況別視点が参考になります:

  • 「とにかく早く売却したい」「現金化を急いでいる」場合は、不動産会社による買取が適しています。
  • 店舗としての価値が残っており、設備を活かしたまま売りたい場合は、居抜きでの売却が効果的です。
  • 建物が古く劣化も進んでいる、または店舗としての需要が乏しいエリアでは、古家付き土地として売却することが現実的でしょう。

店舗付き住宅を買い取ってほしい方は、まずご自身の優先する条件(売却期間、価格、手間など)を整理し、信頼できる当社へお気軽にご相談ください。状況に応じた最適な方法をご提案いたします。

買取を依頼する際に注意すべき点

店舗付き住宅の買取を依頼する際、仲介と比較して価格が低くなる点には留意が必要です。一般的に、不動産会社は買取後にリフォームや再販を視野に入れるため、市場価格の6~8割程度の金額になることが多いとされます。これは、仲介で売却する場合の希望価格と比較するとおおむね2~3割減となるケースもあるため、迅速な売却を優先する場合でも金額面のバランスをしっかり検討することが大切です。仲介に比べて手数料や広告費がかからない点、査定価格が明確でスピーディーな契約が期待できる点はメリットですが、その分手元に残る金額が少なくなる可能性がある点を理解しておきましょう(買取価格相場:仲介の6~8割程度、20~30%安くなることも)。

注意点詳細対応策
価格の低さ 買取では市場価格より2~3割程度低くなる傾向がある 複数社の査定を比較し、納得できる金額を選ぶ
対応できない物件の可能性 老朽化が酷い、再建築不可、違法建築などでは買取不可の場合もある 事前に構造や法的状態を専門家と確認し、相談先を選定する
設備・什器の引継ぎトラブル 店舗設備や什器の所有・状況があいまいだとトラブルになる可能性あり 残すもの一覧を作成し、動作状況・リース品の有無などを明確にする

さらに、店舗付き住宅特有の注意点として、設備や什器の扱いがあります。買取に含める予定の什器や備品については、「何を残すのか」「購入年度はいつか」「不具合の有無」「リース品かどうか」といった情報を一覧にまとめ、買い主と共有しておくことが重要です。こうした準備がないと、「内覧時にはあったのに引渡し時にない」といったトラブルにつながる恐れがあります。加えて、老朽化が極端に進んでいる物件や法的制約のある物件(違法建築、再建築不可など)では、そもそも買取を断られることもあるため、事前の確認や相談先の選定が不可欠です(買取拒否の例:著しい老朽化、違法建築、再建築不可など)。

「店舗付き住宅を買い取ってほしい」と考える方に向けて、買取相談の前に確認しておくべき内容を次に整理します。

  • 複数の不動産会社に査定を依頼し、価格と条件を比較する
  • 買取可能かどうか、事前に構造・法的状態を確認する
  • 残す設備や什器について、一覧を作成し共有できる状態にしておく

これらの確認事項を事前に整理しておくことで、買取相談がより円滑に進み、トラブル防止につながります。

買取相談後の流れと税制面のポイント

まず最初に、不動産会社に買取相談を申し込まれてから、実際に店舗付き住宅を売却するまでの一般的な流れをご案内します。

以下に、買取相談後のおおまかなステップを整理してご覧いただけます。

ステップ 内容 目安の期間
査定・ご相談 現地調査や資料確認によって、居住部分と店舗部分を分けて査定します。 1〜2週間程度
買取契約の締結 売主さまと当社の条件調整のうえ、買取契約を締結します。 ご相談後、数日〜1週間程度
引き渡し・お支払い 契約に基づいて物件を引き渡し、同時に買取代金をお支払いします。 契約後、数日〜1週間程度

以上が買取の流れですが、特に居住部分と店舗部分の区分けが重要で、査定にも反映されますのでご注意ください。

次に、買取を検討される方にぜひ知っておいていただきたい、税制上の優遇制度についてご説明いたします。

店舗付き住宅を売却される場合、「居住用財産を譲渡した場合の3000万円特別控除」という制度が適用できる場合があります。ただし、これは居住部分に限られる点がポイントです。

具体的に言うと、ご自身が居住に使用していた部分に対応する面積分のみが特例の対象となります。仮に居住部分が全体のおおむね9割以上を占める場合は、住宅全体が居住用とみなされ、3000万円控除をまるごと適用できることもあります。

さらにこの特例を受けるには、いくつか大切な注意点があります。以下に要点をわかりやすく整理しました。

注意点 説明
過去の特例の利用 売却する年の前年・前々年に同じ3000万円控除や買換え特例などを利用している場合は適用できません。
売却相手との関係 親子や夫婦など特別な関係の方への売却は対象外となります。
確定申告の要否 この控除を利用するには確定申告が必要になります。譲渡所得の内訳書など必要書類の準備を忘れずお願いいたします。

以上が、相談後の流れと税制上の重要ポイントです。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

まとめ

店舗付き住宅を売却する際は、住宅と店舗部分の特性や買い手の需要、融資条件など独自の注意点があります。不動産会社による買取は、短期間で現金化できるなどのメリットがある半面、仲介と比べて売却価格が下がる可能性も考慮が必要です。買取相談では、店舗設備や建物状態の確認はもちろん、税制の優遇措置についても把握しておくことで、より納得した取引が可能となります。最適な方法を選び、安心して売却を進めましょう。

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